【令和8年分】大学生バイトの扶養控除等申告書の書き方|勤労学生控除でいくら得する?記入例つき

「バイト先から『扶養控除等申告書』って紙をもらったけど、何を書けばいいのか分からない…」

「勤労学生控除っていう欄があるけど、チェックしていいの?」

「掛け持ちバイトをしてるけど、両方の会社に提出するの?」

秋から冬にかけて、多くのアルバイト先で「年末調整」の書類が配られます。その中でも大学生が必ず目にするのが「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」です。

この記事では、令和8年分(2026年分)の扶養控除等申告書について、大学生がつまずきやすいポイントを中心に、

  • 扶養控除等申告書とは何か
  • いつ・どの会社に提出すればいいか
  • 大学生が使える「勤労学生控除」の条件と控除額
  • 2026年度税制改正でどう変わったか
  • 記入例と、よくある間違い

まで、わかりやすく解説します。

そもそも「扶養控除等申告書」とは?

正式名称は「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」。アルバイト先が、あなたの所得税を正しく計算するために提出してもらう書類です。

会社員・パート・アルバイトを問わず、給与をもらっている人は基本的に提出する書類ですが、大学生の場合は特に、

  • 自分が「扶養親族」としてどう扱われるか
  • 「勤労学生控除」を使えるかどうか

という2つのポイントで、記入内容が変わってきます。

いつ、どの会社に提出する?

毎年10月〜11月頃、その年最後の給料日までに提出するのが一般的です。バイト先の担当者から「年末調整の書類を出してください」と言われたら、このタイミングです。

掛け持ちバイトをしている場合は要注意です。扶養控除等申告書は、収入が一番多い「主たる給与」の会社1社にだけ提出します。2社以上に提出することはできません。もう一方のバイト先の収入は、原則として自分で確定申告が必要になるケースがあるので、この記事の後半で紹介する関連記事もあわせて確認してください。

大学生が記入するときの3つのポイント

①基本情報(氏名・住所・マイナンバー)

ここは通常の記入と同じです。マイナンバーの記載が必要な場合は、マイナンバーカードや通知カードを準備しておきましょう。

②「源泉控除対象配偶者」「控除対象扶養親族」欄

大学生自身がこの欄に何かを書くケースは基本的にありません(自分に配偶者や扶養している親族がいない限り空欄でOKです)。この欄で悩む必要はありません。

③「C 障害者、寡婦、ひとり親又は勤労学生」欄

ここが大学生にとって一番重要な欄です。次の章で解説する「勤労学生控除」の条件を満たす場合は、この欄の「勤労学生」にチェックを入れ、学校名・入学年月日・その年の所得の種類と見積額を記入します。

勤労学生控除とは?大学生はいくら得する?

勤労学生控除は、学校に在籍しながら働いている人の税負担を軽くするための制度です。次の4つの条件をすべて満たす場合に使えます。

  • 高校・大学・専門学校などの特定の学校に在籍している
  • 自分の勤労による給与所得がある
  • その年の合計所得金額が89万円以下
  • 給与所得以外の所得が10万円以下

給与収入だけの大学生の場合、年収163万円以下が適用の目安になります(2026年度税制改正で、給与所得控除が65万円から74万円に引き上げられたことによる変更です)。

控除額は次のとおりです。

税目 控除額
所得税 27万円
住民税 26万円

ただし、2024年からの基礎控除引き上げにより、勤労学生控除そのものによる節税効果は以前より小さくなっている点には注意してください。「使えば必ず大きく得する」というより、「対象なら忘れずにチェックしておくべき控除」というイメージで捉えるのが正確です。

2026年度税制改正のポイント

大学生に関係する主な変更点は次の2つです。

  • 勤労学生控除の所得要件:合計所得85万円以下 → 89万円以下に引き上げ
  • 給与所得控除:65万円 → 74万円に引き上げ(2026年分・2027年分の時限措置)

この2つの変更が組み合わさることで、給与収入のみの大学生が勤労学生控除を使える年収の目安が「約150万円」から「約163万円」まで広がりました。バイトのシフトを増やしたい人にとっては覚えておく価値のある変更です。

記入例

「C 障害者、寡婦、ひとり親又は勤労学生」欄には、以下のように記入します。

記入項目 記入内容の例
区分 「勤労学生」にチェック
学校名 在籍している大学名
入学年月日 入学した年月日
あなたの本年中の所得の見積額 その年に見込まれる給与所得の金額

所得の見積額は、正確な金額が分からなくても、その時点での見込みで問題ありません。年末に実際の金額と大きくズレていた場合は、会社側で年末調整の際に調整してもらえます。

よくある間違い・注意点

  • 2社以上に提出してしまう:扶養控除等申告書は主たる給与先1社のみ。掛け持ち先のもう1社には提出しません。
  • 勤労学生控除の対象なのにチェックし忘れる:条件を満たしていても、自分でチェックしないと適用されません。
  • 所得の見積額を給与「収入」と混同する:申告書に書くのは、経費(給与所得控除)を差し引いたあとの「所得」の金額です。不安な場合は空欄にせず、バイト先の担当者に確認しましょう。

親の扶養との関係は?

「勤労学生控除」はあなた自身の税金を軽くする制度で、「親の扶養に入れるかどうか」とは別の話です。親の扶養控除・社会保険上の扶養については、年収の壁ごとに条件が異なります。詳しくは以下の記事で解説しているので、あわせて確認してみてください。

まとめ|書類が届いたら、まず「勤労学生控除」に使えるか確認しよう

扶養控除等申告書は、内容自体はシンプルですが、大学生にとって一番のポイントは「勤労学生控除を使えるかどうか」です。

  • 合計所得89万円以下(給与収入163万円以下が目安)なら対象になる可能性が高い
  • 対象なら「C」欄に忘れずチェック
  • 掛け持ちバイトは主たる給与先1社にのみ提出

「バイト先から書類をもらったけど、よく分からず適当に出してしまった」という大学生は多いですが、正しく記入するだけで税負担が変わることもあります。この記事を参考に、落ち着いて記入してみてください。

※税制は毎年見直される可能性があります。実際に記入する際は、必ずその年の最新情報や、勤務先・税務署の案内を確認してください。個別の税務判断が必要な場合は税理士など専門家にご相談ください。

関連記事

「【令和8年分】大学生バイトの扶養控除等申告書の書き方|勤労学生控除でいくら得する?記入例つき」に4件のコメントがあります

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です