第二種奨学金の金利が上限3.0%に到達【2026年度最新】今すべきこと

「奨学金って、借りるときの金利までは気にしていなかった」という大学生は多いのではないでしょうか。実は今、日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金(有利子)の利率が、2026年度に入ってから急ピッチで上昇しています。本記事では、JASSOが公表している一次情報をもとに、最新の利率の推移と、すでに借りている人・これから申し込む人がそれぞれ今やっておくべきことを整理します。

第二種奨学金の金利が「上限3.0%」に到達

JASSOの公式データ(貸与利率の推移)によると、第二種奨学金の基本月額にかかる利率固定方式の利率は、2025年度(令和7年度)4月時点では年1.612%でしたが、その後じわじわと上昇を続け、2026年度(令和8年度)7月・8月には年3.000%に到達しました。これは第二種奨学金の利率に法律で定められている上限(年3.0%)そのものです。金利変動に応じて5年ごとに見直される「利率見直し方式」も、2025年度4月の年0.900%から、2026年度8月には年2.200%まで上昇しています。

数年前まで「奨学金は実質ほぼ無利子」と言われた時期もありましたが、その前提は変わりつつあります。これから借りる人はもちろん、すでに返還中・在学中に借りている人も、この変化を知っておく価値があります。

第二種奨学金の基本をおさらい

JASSOの奨学金には、返還不要の「給付型」と、卒業後に返還する「貸与型」(第一種・第二種)があります。第二種奨学金は貸与型のうち利息が付くタイプで、大学生の場合、月額20,000円から120,000円まで10,000円刻みで金額を選べます(私立大学の医・歯学、薬学・獣医学課程は増額の選択肢があります)。第一種奨学金(無利子)より基準が緩やかで併用もできるため、多くの学生が利用しています。

利率の決まり方には「利率固定方式」(貸与終了時に決まった利率がずっと適用される)と「利率見直し方式」(貸与終了時の利率を、おおむね5年ごとに見直す)の2種類があり、申込み時にどちらかを選択します。

これから申し込む人へ:固定方式と見直し方式、どちらを選ぶ?

金利が上昇局面にある今、「利率固定方式」を選べば、貸与終了時点の利率がその後ずっと変わらないという安心感があります。一方「利率見直し方式」は、将来金利が下がれば返還額が軽くなる可能性がある反面、逆に上がるリスクも抱えることになります。どちらが得かは今後の金利動向次第で誰にも断定できませんが、「将来の金利変動リスクを取りたくない」という人は固定方式、「短期的には低めの利率で借りたい」という人は見直し方式、という判断軸を持っておくと選びやすくなります。

また、借りる金額そのものを必要最小限にすることも重要です。月々の生活費が足りないからと安易に増額するのではなく、固定費を見直して支出を減らすことや、無理のない範囲でアルバイトの収入を増やすことも、あわせて検討する価値があります。

すでに借りている人へ:返還開始と延滞リスクを再確認

JASSOの案内によると、奨学金の返還は「貸与終了の翌月から数えて7か月目」に始まります。返還は口座振替(引き落とし)で行われるため、就職後は給与が振り込まれる口座と返還用口座の資金管理を意識しておく必要があります。返還用の口座は、残高やATM手数料をアプリで確認しやすいネット銀行にまとめておくと管理がラクになります。

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延滞についても、JASSOは個人信用情報機関への登録基準を公表しています。すでに返還中の人は延滞3か月以上で、新たに返還を開始する人は返還開始後6か月経過時点で延滞3か月以上の場合に、個人情報が個人信用情報機関に登録されるとされています。これはいわゆる「ブラックリスト入り」に相当し、将来の住宅ローンやクレジットカードの審査に影響しうるため、返還が厳しくなりそうなときは滞納する前に「減額返還」や「返還期限猶予」をJASSOに相談することが大切です(利用条件は個別に異なるため、詳細は必ずJASSO公式サイトで確認してください)。

あわせて確認しておきたいお金の基礎

奨学金だけでなく、大学生活のお金まわりは他の制度ともつながっています。たとえば、アルバイト収入が一定額を超えると健康保険の「130万円の壁」や確定申告が関わってきますし、奨学金の振込先や返還用の口座選びに迷ったら大学生の初めての銀行口座の選び方も参考になります。クレジットカードとあわせて家計全体を管理したい人は初めてのクレジットカードの選び方とリボ払いの注意点もあわせてチェックしておくと安心です。

まとめ

2026年度、JASSO第二種奨学金の利率は法定上限の年3.0%に到達し、数年前の「超低金利」の前提は崩れつつあります。これから申し込む人は固定方式・見直し方式それぞれの特徴を理解したうえで必要最小限の金額を借りること、すでに借りている人は返還開始のタイミングと延滞のリスクを正しく知っておくことが、将来の家計を守る第一歩になります。数値は今後も変動するため、申込み・返還の判断をする際は必ずJASSO公式サイトの最新情報を確認してください。

※本記事内の利率・貸与月額等の数値は、日本学生支援機構(JASSO)公式サイトの公表情報(2026年9月時点)にもとづいています。制度は変更される場合があるため、最新の内容は必ずJASSO公式サイトでご確認ください。

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