「大学生だけど投資を始めてみたい」
「株式、投資信託、債券、金……結局どれに投資すればいいの?」
このように悩んでいる大学生は多いのではないでしょうか。
投資といっても、実はさまざまな種類があります。
代表的なものだけでも、
- 日本株
- 米国株
- 投資信託
- 債券
- REIT
- 金(ゴールド)
- FX
- 仮想通貨
などがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、「これが絶対に正解」という投資先はありません。
金融庁も、金融商品には「安全性・収益性・流動性」という異なる特徴があり、3つすべてが優れている商品はないと説明しています。
そこで今回は、大学生が投資を始める前に知っておきたい各投資対象のメリット・デメリットを初心者向けに解説します。
そもそも大学生は投資をするべき?
僕は、余裕資金がある大学生なら、少額から投資を経験してみるのはアリだと思います。
大学生のうちは、社会人と比べて投資できる金額はそれほど多くないかもしれません。
しかし、だからこそ、
「投資について勉強しながら少額で経験する」
ことには意味があります。
例えば月1万円を投資するとしても、年間では12万円。
大きな利益を狙うというより、
「株価はなぜ動くのか?」
「企業の業績が株価にどう影響するのか?」
「為替が変わると海外資産はどうなるのか?」
といったことを実際に経験できます。
また、投資では元本割れする可能性があります。
そのため、生活費や学費など、近いうちに使う予定のお金まで投資するのは避けるべきです。
まずは収入・支出を把握して、余裕資金を作ることから始めましょう。金融庁も資産形成の基本として、家計管理と収支を黒字にすることを挙げています。
① 日本株
最初に紹介するのは日本株です。
トヨタ、ソフトバンク、任天堂、KDDIなど、日本国内の企業の株式を購入する投資です。
メリット
・日本企業を応援できる
普段利用している企業に投資できるのは日本株の魅力です。
「この会社の商品が好き」
「この企業はこれから成長しそう」
という理由から企業を選ぶこともできます。
・株主優待がある企業もある
企業によっては、株主に対して商品やサービス、ポイントなどを提供する株主優待制度があります。
大学生にとっては、株主優待を目的に銘柄を探すのも楽しみの一つです。
・企業について調べやすい
日本企業なので、ニュースや決算情報などを日本語で確認できます。
投資初心者にとって、これは意外と大きなメリットです。
デメリット
・1社に集中するとリスクが大きい
個別株は、その会社の業績やニュースによって株価が大きく変動することがあります。
そのため、1社だけに資金を集中させるのは注意が必要です。
・元本保証ではない
株価が下がれば、購入した金額よりも資産価値が下がる可能性があります。
② 米国株
Apple、Microsoft、Amazonなど、アメリカ企業の株式に投資する方法です。
メリット
・世界的な企業に投資できる
米国には世界的に有名な企業が数多くあります。
「世界で成長している企業に投資したい」
という人には魅力的です。
・日本株とは違う企業に投資できる
日本株だけではなく米国株も組み合わせることで、投資先を海外にも広げられます。
金融庁も、国内・海外など複数の資産に分散することで、価格変動をある程度抑えることを期待できると説明しています。
デメリット
・為替の影響を受ける
米国株は基本的に米ドルで取引されます。
そのため、企業の株価だけでなく、円とドルの為替変動も投資結果に影響します。
・情報収集が少し難しい
海外企業なので、日本企業と比べると情報を集めるハードルが高くなります。
③ 投資信託
大学生の投資初心者に特に知ってほしいのが投資信託です。
投資信託とは、多くの投資家から集めたお金をまとめて、株式や債券などに投資する金融商品です。
メリット
・少額から始めやすい
個別株と比較すると、少額から始めやすい商品が多いのが特徴です。
・分散投資しやすい
投資信託1本で、たくさんの企業や資産に分散して投資できる商品があります。
そのため、
「自分で何十社も選ぶのは難しい」
という初心者でも始めやすいでしょう。
・NISAを利用できる商品がある
NISAでは、対象となる株式や投資信託などから得られる売却益・配当等が非課税になります。
デメリット
・元本保証ではない
投資信託も価格が変動するため、購入した金額を下回ることがあります。
・手数料がかかる商品がある
投資信託によって手数料などのコストが異なります。
そのため、購入する前にコストを確認することが重要です。
④ 債券
債券は、国や企業などにお金を貸し、その見返りとして利息を受け取る金融商品です。
代表的なものとして国債や社債があります。
メリット
・株式より値動きが小さい傾向
一般的に株式よりも価格変動が小さい債券があります。
「大きな値動きは怖い」という人には選択肢になります。
・利息を受け取れる場合がある
債券によって決められた利率に基づいて利息を受け取ります。
デメリット
・大きな利益を狙いにくい
株式などと比べると、期待できるリターンが低い傾向があります。
・発行体の信用リスクがある
企業などが発行する債券の場合、その企業の信用力が重要です。
「債券だから絶対安全」
というわけではありません。
⑤ REIT(不動産投資信託)
REITは、不動産に投資する投資信託のような商品です。
自分でマンションやビルを購入しなくても、不動産に間接的に投資できます。
メリット
・少額から不動産に投資できる
実際に不動産を購入するには多額のお金が必要ですが、REITなら比較的少額から投資できます。
・不動産収入をもとにした分配金を受け取れる場合がある
REITは投資家から集めた資金で不動産を保有・運用し、その収益を投資家に分配します。
デメリット
・価格が変動する
REITも金融商品なので、価格が下落する可能性があります。
・不動産市場の影響を受ける
景気や金利、不動産市場などの影響を受けます。
⑥ 金(ゴールド)
「金に投資する」という方法もあります。
金は株式とは異なる値動きをする資産として知られています。
メリット
・株式とは違う資産を持てる
株式だけではなく金を組み合わせることで、資産を分散する考え方があります。
・世界的に価値が認識されている
金は世界中で取引されている代表的な資産です。
デメリット
・配当や利息がない
株式の配当や債券の利息のような、保有しているだけで定期的に受け取る収益は基本的にありません。
・価格が下落することもある
「金なら絶対に値下がりしない」というわけではありません。
⑦ FX
FXは、外国為替の値動きを利用して利益を狙う取引です。
例えば円とドルなど、2つの通貨の交換レートの変化を利用します。
メリット
・少ない資金から取引できる
FXにはレバレッジという仕組みがあり、少ない資金でも大きな金額の取引が可能です。
・平日なら取引できる時間が長い
株式市場とは違い、平日24時間近く取引できるのも特徴です。
デメリット
・大きな損失につながる可能性がある
レバレッジを利用すると利益だけでなく損失も大きくなります。
大学生が「少額で投資を勉強する」という目的なら、最初から大きなレバレッジをかけるのはおすすめしません。
⑧ 暗号資産(仮想通貨)
ビットコインなどの暗号資産も投資対象として知られています。
メリット
・大きな値上がりを狙える可能性がある
株式などと比較して、価格変動が非常に大きいことがあります。
その分、大きな利益につながる可能性があります。
デメリット
・価格変動が非常に大きい
短期間で価格が大きく動く可能性があります。
・大きな損失になる可能性もある
「価格が大きく上がる可能性がある」ということは、「大きく下がる可能性もある」ということです。
初心者が生活費を使って始めるような投資ではありません。
投資対象を比較するとどうなる?
ここまで紹介した投資対象を簡単に比較すると、以下のようになります。
| 投資対象 | リターン期待 | リスク | 初心者との相性 |
|---|---|---|---|
| 日本株 | 高め | 高め | ★★★★☆ |
| 米国株 | 高め | 高め | ★★★☆☆ |
| 投資信託 | 中〜高 | 中 | ★★★★★ |
| 債券 | 低〜中 | 低〜中 | ★★★★☆ |
| REIT | 中〜高 | 中〜高 | ★★★☆☆ |
| 金 | 中 | 中 | ★★★☆☆ |
| FX | 高い | 非常に高い | ★★☆☆☆ |
| 暗号資産 | 非常に高い | 非常に高い | ★★☆☆☆ |
※あくまで一般的な傾向であり、商品によってリスク・リターンは大きく異なります。
大学生なら何から始めればいい?
僕が大学生の投資初心者におすすめしたい考え方は、
「いきなり大きな利益を狙わない」
ことです。
大学生はまだ投資に使えるお金が少ない人も多いと思います。
だからこそ、
少額+長期+分散
を意識するのがおすすめです。
金融庁も、資産形成において「長期・積立・分散」を紹介しています。長期投資では複利効果、積立投資では購入時期の分散、分散投資では特定の資産に偏るリスクを抑える効果が期待されています。
例えば、
「毎月5,000円から投資信託を積み立てる」
という方法でも十分です。
大切なのは、最初から大金を投資することではありません。
投資をしながら、お金について勉強することです。
NISAも活用しよう
大学生が投資を始めるなら、NISAについても知っておきましょう。
NISAは、投資によって得られた売却益や配当・分配金が非課税になる制度です。
通常の口座では、株式や投資信託などの利益には税金がかかります。
一方、NISA口座で対象商品に投資した場合、対象となる運用益が非課税になります。
ただし、
「NISA=損をしない制度」ではありません。
NISAを利用しても投資商品の価格が下落する可能性はあります。
NISAはあくまで税金の面で有利になる制度と考えておきましょう。
まとめ|大学生は「投資対象」より「投資方法」を考えよう
今回は、
- 日本株
- 米国株
- 投資信託
- 債券
- REIT
- 金
- FX
- 暗号資産
について、それぞれのメリット・デメリットを紹介しました。
投資には、
「これなら絶対に儲かる」
というものはありません。
金融庁も、金融商品には安全性・収益性・流動性それぞれの違いがあり、3つすべてが優れた商品はないと説明しています。
だからこそ、大学生が投資を始めるなら、
①生活に必要なお金を確保する
↓
②余裕資金を作る
↓
③少額から始める
↓
④長期・積立・分散を意識する
という流れがおすすめです。
個人的には、投資初心者の大学生なら、まずは投資信託などを使った長期・積立・分散投資について勉強するところから始めるのが分かりやすいと思います。
そして、投資に慣れてきたら、
「日本株を買ってみる」
「株主優待を狙ってみる」
「米国株について調べてみる」
など、自分に合った投資方法を探していけばいいでしょう。
大学生のうちから投資について学んでおけば、社会人になって収入が増えたときにも、その知識を活かせます。
「お金を増やす」だけではなく、「お金について学ぶ」ために投資を始めてみる。
これくらいの気持ちで、まずは無理のない金額から始めてみてはいかがでしょうか。
今回読んで少しでも興味を持った方はぜひ証券口座を開いてみましょう
証券口座について詳しく書いたものがあるので下のリンクから読んでみてください
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